「過眠症」に注意!睡眠不足とは何が違う??

こちらの記事で、休日は多少の睡眠不足でも、平日と同じように過ごしたほうがいいと書きました。

しかし、いくら長く寝ても眠気が解消されず、休日にずっと寝てしまう場合には、睡眠不足ではなく「過眠症」の可能性があります。

過眠症とは、起きている状態を維持する脳の機能に障害があり、十分な睡眠をとっていたとしても、強い眠気に襲われる病気です。もし過眠症の場合には、専門的な医療機関に行き、しかるべき治療を受ける必要があります。

過眠症なのか、単なる寝不足なのかを見分けるポイントは、2週間以上にわたって規則正しい生活をしていて、なおかつ最低でも毎日6時間以上の睡眠をとっている状態で、「好きなこと」をしている最中でさえ、寝落ちするほどの強い眠気を感じるか否かです。

友人と話しているときや、趣味を楽しんでいるときでも強い眠気を感じるのなら、過眠症の疑いがあります。反対に、好きなことをし始めると眠気が収まる場合には、単純な睡眠不足の可能性が高いです。

もし過眠症の場合には、自分一人の努力ではどうしようもないので、早めに医療機関に頼るようにしましょう。

この記事の参考にした本

『仕事が冴える眠活法』中村真樹
青山・表参道睡眠ストレスクリニックの院長さんの本。睡眠のメカニズムと実用的なテクニックがわかりやすく書かれているので、ビジネスマンに限らずオススメ。私にとっての、睡眠のバイブル的な一冊です!(^^)

早めに出勤して、電車の座席で仮眠をとったほうが楽な場合も

朝の目覚めを良くするための取り組みとして、熱めのシャワーを浴びたり朝食をしっかり食べることの有用性についてご紹介しました。しかし、そのような対策をしていても、絶対的に睡眠時間が不足していたら、やはり眠気は残るでしょう。

そんなときは、出勤時に電車の中で10〜20分ほどのうたた寝をするのも手です。

夕方以降は良くないのですが、朝や昼に仮眠をとる分には寝つきに影響を与えることはありません。

ただし、そのためには電車で座れないといけないので、早めに出勤して混雑時を避けるなどの工夫が必要です。

朝は早くなりますが、その方がかえって朝が楽に感じる人もいるはずです。一度試してみるのはいかがでしょうか?

この記事の参考にした本

『仕事が冴える眠活法』中村真樹
青山・表参道睡眠ストレスクリニックの院長さんの本。睡眠のメカニズムと実用的なテクニックがわかりやすく書かれているので、ビジネスマンに限らずオススメ。私にとっての、睡眠のバイブル的な一冊です!(^^)

不眠の改善は「休日」の過ごし方が成否を分ける

こちらの記事で、寝付きを良くするためには、1日の中で「朝」の過ごし方が重要になるとご紹介しました。一方で、1日単位ではなく週単位で考えると、大事なのは「休日」の過ごし方になります。

なぜか?

不眠の改善のために必要なのは、規則正しい睡眠リズムを取り戻すことです。日中に活動し、夜は休む。この基本のサイクルをいかに一定にするかにかかっています。

平日の仕事がある日であれば、夜に十分に休めていなかったとしても、日中は活動せざるを得ません。その日に限れば苦しいかもしれませんが、結果的に睡眠リズムの安定化にはつながります。

一方で、休みの日であれば、日中にいくらでも眠れてしまう。そしてこれが、寝付きを悪くする最大の原因と言っても過言ではありません。

平日に寝不足の日が続いていれば、休日に長く眠りたくなりますが、寝付きを良くしていくことを考えると、休日も平日と同じリズムで過ごす努力が必要になります。

休日に平日と同じ時間に起きることができれば、翌週の入眠が大きく変わります。睡眠日誌をつければ、それが如実にわかると思いますので、ぜひチャレンジしてみてください。

この記事の参考にした本

『仕事が冴える眠活法』中村真樹
青山・表参道睡眠ストレスクリニックの院長さんの本。睡眠のメカニズムと実用的なテクニックがわかりやすく書かれているので、ビジネスマンに限らずオススメ。私にとっての、睡眠のバイブル的な一冊です!(^^)

 

ストレスによる不眠「過覚醒」に要注意

「上司にあんなことを言われた…」「今月のノルマが厳しい…」

仕事は大なり小なりストレスを伴うものですが、そのイライラの度合いがあまりにも強いと、就寝時にそれを思い出して脳が興奮状態になり、寝付けなくなることもあります。

ストレスを主原因とした不眠の最大の特徴は、睡眠不足にも関わらず、日中にそれほど眠気を感じないことです。疲れは感じても、それほど眠くない。これは専門用語では「過覚醒」と呼ばれ、注意が必要な状態です。眠気を感じないがゆえに対処が遅くなり、いわば「寝不足スパイラル」と表現できるような悪循環に陥りかねません。

日中の眠気の有無に関わらず、眠れていないのであれば、病院に行くなり、然るべき対応を早めにとることをオススメします。

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『仕事が冴える眠活法』中村真樹
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眠気には慣れてしまう

人間すごいもので、いろいろな状況に適応するものです。

睡眠不足による「眠気」も、その例外ではありません。そして、体調管理において、それが一番やっかいなのです。

眠気は、寝不足の日が続くと、最初の数日間はどんどん増えていきます。昨日よりも厳しく襲ってくる眠気によって、睡眠不足を切実に感じることでしょう。しかし、ある程度日数が経つと、そこから眠気の増加はほぼ横ばいなります。すると、前日との眠気に差がないため、眠気を感じづらくなります。それが本人の感覚では当たり前になり、慢性的な睡眠不足の生活を続けてしまうのです。

一方で、眠気をあまり感じなかったとしても、体には着実にダメージが蓄積していきます。眠気には慣れたとしても、体は寝不足には慣れません。気がついたときには深刻な状態になっている。そうなりかねないのが、無自覚な睡眠不足の怖いところです。

こちらのセルフチェックで自分にとっての理想の睡眠時間を測ったら、眠気の有無に関わらず、その時間を目安にしっかりと寝るようにしましょう。

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『仕事が冴える眠活法』中村真樹
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不眠の実例から学ぶケーススタディ。金融系や新社会人の方は要注意?

度々紹介している「仕事が冴える眠活法」の著者の方は、睡眠クリニックの院長さんなので、外来で日々、様々な不眠の患者さんを診察されています。本の中で、不眠の原因の代表例が2ケース取り上げられており、とても参考になりました。

①夜中に仕事のために一度起きる

金融系の仕事をしている方などに顕著な話のようです。夜中の2〜3時頃に起きて海外マーケットをチェックし、その後もう一度寝て朝に出社するといったケース。こちらの記事にも書きましたが、合計してそれなりの睡眠時間をとっていたとしても、睡眠の分割方式は良くありません。本人の自覚以上に、体に疲労が蓄積することになります。今のルーティンがそのリスクに見合った作業なのか、改めて検討したほうがいいでしょう。先の例でいえば、もしかすると、夜中の海外マーケットデータの自動収集ツールのようなものが、探せば見つかるかもしれません。

②生活の大きな変化で

新社会人に不眠で悩む人が多いとのこと。学生時代に夜更かしを重ねていて、体内時計がズレていた人ほど、社会人になって急激に変化する生活リズムに対応できないようです。やっかいなのが、新しい環境で緊張しているため、睡眠不足による疲労感を自覚しづらいこと。その疲労の蓄積がGW明けくらいにドッと出て、いわゆる5月病と言われる状態になります。就職にかぎらず、昇進・転職・引っ越しなど、状況が変わる際には、その時の疲労感の有無に関わらず、睡眠のリズムを一定にしておくことが後々重要になってきます。

いかがでしょうか?他人の実例から教訓を得るというのも、ときには有効ですね。特に、生活の変化は、今後の何かしらの機会で起こることでしょうから、事前に知っておくだけでも意義がありそうです。不眠の人が身近にいれば、情報を交換し合うのもいいかもしれません。

◆その他参考記事
睡眠の分割方式はアリ?ナシ??

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睡眠不足が脳の老化を早める??認知症のリスクも・・・

睡眠不足は脳の老化スピードを早め、認知症のリスクを高めることにも繋がります。

人間の体では、さまざまな生命活動にともなって、ゴミのようなものが細胞に蓄積します。そのゴミの排出がうまくいかず、細胞内に溜まってしまうと、それが老化の原因になるようです。

そして、ロチェスター大学の研究によって、「睡眠時に脳に蓄積したゴミを洗い流している」との結果が証明されました。いわば、睡眠が「脳の掃除」をしてくれているわけですね。

脳の話だけでなく、眠ることで細胞の新陳代謝が促され、「体の修復」も進みます。風邪をひいたときに、睡眠時間が普段よりも長くなるのは、そのためです。

逆に言うと、睡眠不足はこのような「脳の掃除」「体の修復」をする機会を損ねているということにもなります。

こうして考えると、改めて、睡眠って偉大ですね。「時間がもったいないから睡眠時間を削る」方が遥かに「もったいない」ことが伝わるかと思います。

◆その他参考記事
⇛市販の薬やサプリの利用方法
⇛「ナルコレプシー」の注意

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徹夜明けの仕事は、飲み会の後の仕事と同じ!?

徹夜での仕事がいかに効率が悪いかをイメージしやすいように、寝不足と飲酒した状態を比較した実験をご紹介します。

被験者を24時間ずっと起きたままにして作業させると、当然ミスは増えていきますし、作業効率は落ちます。そして、その24時間後の作業効率の成績を記録しておきます。

そして今度は別の機会に、被験者にお酒を飲み進めながら作業してもらいます。そして、以前記録したと成績と同程度まで作業効率が落ちた時点での被験者の血液の状態を測定したところ、そのときのアルコール血中濃度は0.08%だったそうです。これは、ビール中瓶だと2本、日本酒だと2合、ウイスキーだとシングル2杯程度の飲酒量に相当します。

このうちの、ご自身が普段飲まれるお酒で、それくらいの量を飲んだ後の自分の状態を想像してみてください。徹夜がいかに非効率かということを、よりはっきりと認識できるかと思います。

非効率なだけならまだしも、なにより怖ろしいのは、取り返しのつかない大きなミスをする可能性が高まるということです。

スリーマイル島原子力発電所事故(1979年)、スペースシャトルチャレンジャー号の爆発事故(1986年)、チェルノブイリ原子力発電所事故(1986年)、石油タンカーバルディーズ号の座礁事故(1989年)など、世界的に知られた大事故の共通点が、「作業員の睡眠不足」が原因のひとつに挙げられていること。

大事故でなくても、1日1500件以上起こる交通事故の25%は居眠りが原因とされています。

徹夜をして仕事を進めたとしても、本人の自覚以上に作業効率が下がっているため、やれることも思ったより大した量ではありあせん。

そのささやかな作業量と、リカバリー不可能なレベルのミスをして会社に損失を与えるリスクを天秤にかけたとき、はたして、それは合理的な判断なのか?締め切りを伸ばす努力をする方が、よっぽど信頼につながるのではないか?

そのように冷静な判断をするためにも、徹夜をしたくなったら、先述したお酒の量をイメージしてみてください。

この記事の参考にした本

『仕事が冴える眠活法』中村真樹
青山・表参道睡眠ストレスクリニックの院長さんの本。睡眠のメカニズムと実用的なテクニックがわかりやすく書かれているので、ビジネスマンに限らずオススメ。私にとっての、睡眠のバイブル的な一冊です!(^^)